第一回目のコラムを担当する髙橋です。お初にお目にかかります。
Sake-Boutique SEKIYA初回のコラムの題材ということで、中々に攻めた内容となりました。
それでは「冬にぴったりなハイボール」のご紹介、はじまりはじまりです。
そもそも冬にハイボール?
私、スパイ映画とかが好きで観ることがあるのですが、季節の設定が冬の場合が多いんですよね。
そして悪役として登場するのは大体ロシアンマフィア。
そのマフィアはウォッカかウイスキーをストレートでぐびりと飲むわけです。
なので昔は、そのマフィアのボスのように、ウイスキーをストレートで嗜むことが「かっこいい!」
と思い込んでいました。(といってもここ1,2年の話ですが)
そんな姿に憧れて飲んだ初めてのウイスキーストレート。
くいっと飲んだあとに来た50度の衝撃。体温の急上昇。
「っつ!!!!!!」となったことは今でも忘れません。
いまでこそストレートでも楽しんで飲みますが、気軽にハイボールを飲みたいときもしばしば。
冬の寒い日でもスカッと飲めるハイボールがあれば…と考えることにしました。
ここまで前置きしをしてまいりましたが、そもそも「冬にぴったりなウイスキー」又は
「ハイボールにぴったりなウイスキー」とはなんでしょうか。
一緒に考えていきましょう。
冬にぴったりなウイスキー
大大大前提として、お酒の飲み方は人それぞれ。十人十色です。
躍起になってはいけません。
今回は"冬にぴったりなウイスキー"ということですが、食べ物や飲み物の一般的な話をすると、
冬は濃いもの、夏はさっぱりしたものが好まれる傾向です。
ここから考えると冬にぴったりなウイスキーは”濃いウイスキー”ということになります。
…では、"濃い"ウイスキーとはなんでしょうか。
私が考える濃いウイスキーは、いわゆる「強いピート香がする」や「シェリー樽やワイン樽などの果実酒樽で長期間寝かせたウイスキー」です。
ピートとは材料のことで、日本語では”泥炭”と呼びます。
ピートを燻した際に発生する煙を、ウイスキーの原料である麦芽にまとわせ蒸留したものを
「ピート香がするウイスキー」と言います。
よく”正露丸の香りがする”と表現されることが多いのがこのウイスキーです。
もうひとつの「果実酒樽で寝かせたウイスキー」は、リッチで果実由来の甘さや渋さが特徴。
一目見てわかるほど、色がとても濃いことが多いです。
果実酒樽にも様々個性があり、ワイン樽やPXシェリー、オロロソシェリー、フィノなどなど…
熟成年数が上がればどんどん色合いも濃くなり、コクが現れます。
ハイボールにぴったりなウイスキー
”冬にぴったりなウイスキー”も、いよいよ本題に近づいてきました。
先に結論から申し上げます。
「ピート香がしつつ、ほんのり甘さが香るウイスキー」です。
えぇ、、、と思われた読者の方。分かります。いいとこ取りです。
ピート香が強すぎると、飲みなれていない方はウイスキー自体に抵抗を感じてしまう可能性もありますが、バランスのいいウイスキーはハイボールととても相性がいいです。
具体的な銘柄としては
「ジョニーウォーカー レッドラベル(通称:ジョニ赤)」
「ブラックニッカ ディープブレンド」
「バスカー アイリッシュウイスキー」
などがこれに該当します。(個人的見解です)
価格も手頃で、比較的どこのお店でも手に入れることができます。
(もちろんSake-Boutique SEKIYAでも)
すこーしだけ予算を上げていくと
「グレンフィディック12年」
「モンキーショルダー」
などもスムースで飲みやすいウイスキーです。
※ご紹介したウイスキーの中には、ピートや果実酒樽を使用していないものもございます
いかがでしたでしょうか。
髙橋もウイスキーの世界に足を踏み入れた時は、どんなものを買えばいいかわかりませんでした。
一緒に考えながら、最高のウイスキー辞書の完成を目指しましょう。(いつになるねん。)